愛着【あいちゃく】

スポンサーリンク
 

【意味】

愛着(あいちゃく)とは、自分に関係があるものに心がひかれること。

【名前の由来語源・成り立ち】

愛着(あいちゃく)の名前の由来について、もとは仏教語で、「あいじゃく」と読み、愛情に執着すること、また、人や物に心がとらわれて思い切れないことをいう。

かつては、修行や悟りの妨げとなるものとされ、「あいじゃくに溺れる」などと、好ましくないことばとして使われていた。しかし、「愛着」が一般に広まると、江戸時代には、自分に関係するものに心がひかれるということから、徐々に肯定的な意味でも使われるようになっていった。

さらに明治時代以降には、一般では「愛着=あいちゃく」と読むようになり、悪い意味では使われなくなった。

【使い方・用例・実例】

*蓼喰ふ虫〔1928〜29〕〈谷崎潤一郎〉六「彼女自身はそんなものに今では大した愛着もないのであるから」

*雪国〔1935〜47〕〈川端康成〉「冬ごもりの月日の手仕事だから念を入れ、製品には愛着もこもっただらう」

【漢字辞典】

「あいちゃく」を漢字で書くと「愛着」と表記する。

スポンサーリンク