【意味】
ちゃんちゃんことは、袖なしの羽織のこと。多くは綿を入れたもの。ちゃんちゃん。ちゃんこ。
【語源・由来・成り立ち】
ちゃんちゃんこの語源・由来について、昔支那の国の小児が江戸の街中を金をチャンチャンと鳴らしながら、アメを売り歩いたとされるエピソードがあり、それから小児の袖無し羽織を意味するようになった。
また最後の「こ」は、「紙子(かみこ)」「布子(ぬのこ)」「刺子(さしこ)」などの「子」と同じような形態として、言葉の最後に付いた。
【実例・用例】
*追儺〔1909〕〈森鴎外〉「しかもそれが赤いちゃんちゃんこを着てゐる」
*牛部屋の臭ひ〔1916〕〈正宗白鳥〉一「縞目も分らぬやうな単衣の上に綿の食出(はみで)た猿子(チャンチャンコ)を着てゐるだけで」
*村住〔1947〕〈富安風生〉昭和二一年「ちゃんちゃんこ着ても家長の位かな」
【漢字辞典】
「ちゃんちゃんこ」の漢字表記は不明。