出初式【でぞめしき】

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【意味】

出初式 (でぞめしき)とは、火消(消防)に従事する者が新年に出そろって、梯子(はしご)乗りや消火演習などの行事を催すこと。

【名前の由来語源・成り立ち】

出初式 (でぞめしき)の名前の由来語源について、出初式の歴史は、江戸時代の万治2年1月4日(1659年2月25日)、老中稲葉伊予守正則が定火消総勢4隊を率いて上野東照宮前で顔見せの儀式「出初」を行い気勢を上げたことが由来とされる。

この儀式は、2年前の明暦3年(1657年)に当時の江戸の大半を焼失し、死者10万人ともいわれている、江戸の歴史上最大の被害である明暦の大火により、絶望状態にあった江戸の市民に大きな希望と信頼を与えた。

以来「出初」は、毎年1月に上野東照宮で行われることとなり、次第に儀式化され全国でお正月の恒例行事として受け継がれている。

【使い方・用例・実例】

*読売新聞‐明治一八年〔1885〕一月九日「一昨日は大蔵省印刷局の出初式にて、正午十二時より消防組一統は同局構内へ整列し」

*東京風俗志〔1899〜1902〕〈平出鏗二郎〉中・五・歳始。松の内「六日には消防組の出初式(デゾメシキ)あり」

【漢字辞典】

「でぞめしき」を漢字で書くと「出初式」と表記する。

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