【意味】
どんでん返し(どんでんがえし)とは、まったく正反対にひっくり返すこと。話や状態、小説や劇における筋や人物関係がまったく逆転すること。
【名前の由来語源・成り立ち】
どんでん返し(どんでんがえし)の名前の由来語源について、本来は、歌舞伎の舞台で、大道具を一気に90度後ろにひっくり返して、底になっていた面を立てて場面を転換することで、その仕掛けのこともいう。
もとは、中が自在に動く仕掛けの「強盗提灯(がんどうちょうちん)」に似ていることから、「強盗(がんどう)返し」といい、一説にはそのときに下座の鳴り物が「どんでんどんどん」と鳴っていたので、「どんでん返し」というようになったとされる。
【使い方・用例・実例】
*漫才読本〔1936〕〈横山エンタツ〉自序伝「ここに、突如として一座の運命をドンデン返(ガヘ)しにした一大事変が起って」
*階級〔1967〕〈井上光晴〉一「やがてどんでん返しされるであろう話のおちに、充分の期待を抱かせたからである」
【漢字辞典】
「どんでんがえし」を漢字で書くと「どんでん返し」と表記する。