ぐうの音【ぐうのね】

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【意味】

ぐうの音(ぐうのね)とは、「ぐうの音もでない」のかたちで使われ、一言も言いかえすこともできないという意味。

【語源・由来・成り立ち】

ぐうの音(ぐうのね)の語源・由来について、「ぐう」は呼吸が詰まったときに発する声であり、それが広く解釈されて、苦しいときに出す声も意味した。

そのような切羽詰まった声すら出せない状態(=一言も言いかえすこともできない)をいう。

【使い方・実例・用例】

*多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉前・一二・一「犇々(びしびし)言捲られて、ぐうの音も出なかった

*三四郎〔1908〕〈夏目漱石〉六「三四郎はぐうの音(ネ)も出(デ)なかった

*記念碑〔1955〕〈堀田善衛〉「ぺしゃんこにされてぐうの音も出なくなることを避けるために」

【漢字辞典】

「ぐうのね」を漢字で書くと「ぐうの音」と表記する。

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