【意味】
如何わしい(いかがわしい)とは、本当かどうか疑わしい。
【名前の由来語源・成り立ち】
如何わしい(いかがわしい)の名前の由来語源について、上代の時代に、疑いの気持ちを示す「いか」という語があり、これを基にして「いかに」という疑問の副詞ができた。
さらに助詞の「か」がついた「いかにか」という形が多用されるうちに音便化して、「いかにか」→「いかんが」→「いかが」という形へと変化した。
この「いかが」は現代語でも「ご機嫌いかがですか」のように使われるが、近世にそれを形容詞化した「いかがし」という語が成立し、さらに「疑わし」などの語形に引かれて「いかがわし」が生まれた。
【使い方・用例・実例】
*多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉前・八・二「百個日も経たぬ内に住居を移すさへ、成程如何(イカガ)はしく思はれるのに」
*雁〔1911〜13〕〈森鴎外〉一七「折々『糞』『畜生』などと云ふ、いかがはしい単語を口の内でつぶやいてゐるのである」
【漢字辞典】
「いかがわしい」を漢字で書くと「如何わしい」と表記する。