【意味】
地下足袋とは、厚地の布で足袋の形をつくり、直接戸外ではけるように底にゴムなどをあて、丈夫につくられた労働用の足袋。
【語源・由来・成り立ち】
地下足袋の語源・由来について、考案者が九州の出身で、発売前に九州の炭坑=地下で試し履きをしたところから「地下足袋」の名が付いたともいう。
全国的な分布をみると、西日本一帯がジカタビで、それを挟んで九州と東日本から北海道ではチカタビであり、周圏分布をなしている。瀬戸内海沿岸から九州にはジキタビがある。
【実例・用例】
*村の次男〔1934〕〈和田伝〉二「母親がすぐに小ざっぱりした野良着を出して来て、信平はそれに着換へると地下足袋もいいのに穿きかへた」
*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉四・一九「洋服に地下足袋(ヂカタビ)、それから茶代返しに違ひない小さなタウルを首に巻き」
【漢字辞典】
「じかたび」を漢字で書くと「地下足袋」と表記する。