カイロ/懐炉【かいろ】

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【意味】

カイロとは、懐中用の暖房具。

【語源・由来・成り立ち】

カイロの語源・由来について、その名のとおり「懐に入れる炉」ということからつくられた和製漢語である。江戸時代に考え出された暖房具である。

なお日常でよく利用する「使い捨てカイロ」の由来については、米軍の携帯保温器が原型といわれるが、詳細ははっきりしない。現行の使い捨てカイロが登場したのは1978年にロッテ電子工業から「ホカロン」が発売されて以降である。

【実例・用例】

*寒山落木〈正岡子規〉明治二九年〔1896〕冬「三十にして我老いし懐炉哉」

*永日小品〔1909〕〈夏目漱石〉火鉢「眼が覚めたら、昨夜抱いて寝た懐炉(クヮイロ)が腹の上で冷たくなってゐた」

【漢字辞典】

「カイロ」「かいろ」を漢字で書くと「懐炉」と表記する。

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