膾炙【かいしゃ】

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【意味】

膾炙(かいしゃ)とは、世間の人びとに言いはやされ、広く知られること。

【語源・由来・成り立ち】

膾炙(かいしゃ)の語源・由来について、「膾(かい)」は「なます(=細切りの肉)」、「炙(しゃ)」は「あぶり肉」という意味。ともに美味しくて味がよい意味があり、長く味わえることから、それが人々にほめたたえられ広く知れ渡るという意味へと派生した。

日本でも、多く「人口に膾炙する」というかたちで使われる。「人口」は「人の口(くち)」の意。

【実例・用例】

*花柳春話〔1878〜79〕〈織田純一郎訳〉三七「偶々一書を著はして姓名忽ち人口に膾炙(カイシャ)し」

*近世紀聞〔1875〜81〕〈染崎延房〉二・二「此喜遊の伝は其頃巷陌(ちまた)に鱠炙(カイシャ)して今尚口碑に残りたり」

【漢字辞典】

「かいしゃ」を漢字で書くと「膾炙」と表記する。

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