金釘流【かなくぎりゅう】

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【意味】

金釘流(かなくぎりゅう)とは、下手くそな字の書きよう、またその字をからかって言う語。

【語源・由来・成り立ち】

金釘流(かなくぎりゅう)の語源・由来について、「まるで細くて折れ曲がった金釘のようである」という意味で、書道の流派になぞらえたもので、あざけっていう語である。江戸時代には、「金釘」「金釘の折れ」の形で使われることが多かった。折れ釘流ともいう。

【実例・用例】

*乳姉妹〔1903〕〈菊池幽芳〉一五「女学生あがりなどは兎角金釘流(カナクギリウ)に無茶苦茶な字を書くが」

*父の婚礼〔1915〕〈上司小剣〉二「立派な硯箱と金紙の短冊とを出して、何んぞ書けといふので〈略〉と金釘流で書いたが」

【漢字辞典】

「かなくぎりゅう」を漢字で書くと「金釘流」と表記する。

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