【意味】
顔負け(かおまけ)とは、相手の方が一段上で、圧倒されること。また、相手のずうずうしいのにあきれること。
【語源・由来・成り立ち】
顔負け(かおまけ)の語源・由来について、顔は人のもっとも表立つところで、その人の貫禄のあらわれるところでもあるため、それを見ただけでおじけづいてしまい、本来の勝負以前に負けてしまうことから出た語とされる。
【使い方・実例・用例】
*若い人〔1933〜37〕〈石坂洋次郎〉上・一二「ミス・ケートは顔負けの有様で間崎達の方を眺めて朗かに笑った。嬉しいのだ」
*銀座川〔1950〜51〕〈井上友一郎〉序「奥の座敷で、堀と好江が一杯飲むのを、順子は芯からイソイソして、芸者も顔負けするくらゐに座を取り持つのである」
【漢字辞典】
「かおまけ」を漢字で書くと「顔負け」と表記する。