忝い/辱い【かたじけない】

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【意味】

忝い/辱い(かたじけない)とは、おそれ多い。もったいない。忝ない、辱ない。

【語源・由来・成り立ち】

忝い/辱い(かたじけない)の語源・由来について、もともと人前でみっともない・はずかしい意味であったとする説がある。

一方で、高貴なものに接しておそれ多いという気持ちから出たと考える説もあり、語源についてははっきりとした定説はない。

なお、かたじけないは、「ありがとう」が一般化する前に、お礼の言葉として広く用いられていた。

【使い方・実例・用例】

*竹取物語〔9C末〜10C初〕「忝なく、きたなげなる所に、年月をへて物し給事、きはまりたるかしこまりと申」

*宇津保物語〔970〜999頃〕藤原の君「かく一人住みし侍るを、かたじけなくとも渡りおはしましなんや」

【漢字辞典】

「かたじけない」を漢字で書くと「忝い」「辱い」と表記する。

【かたじけないの類語・関連語】

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