騎虎の勢い【きこのいきおい】

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【意味】

騎虎の勢い(きこのいきおい)とは、勢いが盛んで、あとに引けなくなること。四字熟語で「騎虎之勢」とも書く。

【語源・由来・成り立ち】

騎虎の勢い(きこのいきおい)の語源・由来とは、「騎虎」はトラの背中にのること。トラの背中に乗って走るものは、途中で降りたくても降りられないように(トラに食い殺されるので)、途中で止めらなくなることのたとえとなった。

中国の『隋書・独孤皇后伝』描かれている「大事すでに然り。騎獣の勢い、必ず下ることを得ず。之を勉めよ(大事の時だ。虎に乗って勢いよく走り出したら、もう下りることはできない、努力して下さい)」からの語である。

【実例・用例】

*紋章〔1934〕〈横光利一〉一二「それは丁度騎虎の勢ひとも云ふべきものであらうか」

*白く塗りたる墓〔1970〕〈高橋和巳〉九「騎虎の勢いで三崎は窓際の高木局長の方に寄っていった」

【漢字辞典】

「きこのいきおい」を漢字で書くと「騎虎の勢い」と表記する。

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