斃る(くたばる)

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【意味】

くたばるとは、やせおとろえる。衰弱する。ひどくつかれること。または、「死ぬ」をののしっていう語。

【語源・由来・成り立ち】

くたばるの語源・由来について、もともと「くたくた」と「へたばる」が合体してできた略語。または「朽ち敗る(くちやぶる)」の略とも言われる。もうひとつの説は、「腐る(くたる)の語幹に接尾語「バル」が付いたなど、その発祥はいつくかある。

「くたばる」は平安時代の辞書「観智院本名義抄」に「やせおとろえる・ひどくつかれる」意味として収録されている。「死ぬ」の軽蔑語としての使用例は江戸初期である。

【実例・用例】

*観智院本類聚名義抄〔1241〕「憔悴 ウレフ クタク オトロフ カシケタリ シホム ツヒユ クタハル

*蟹工船〔1929〕〈小林多喜二〉一「長げえことくたばるめに合はされるんだ」

【漢字辞典】

「くたばる」を漢字で書くと「斃る」と表記する。

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