万年筆【まんねんひつ】

スポンサーリンク
 

【意味】

ペン軸に内蔵されたインクが使用するたびにペン先に浸透してくる筆記具。「万年ふで」とも呼ぶ。

【語源・由来・発祥・成り立ち】

近代的な万年筆は、Stylographic pen (ペン先が鉄筆状のもの)またはfountain pen (ペン先がわれているもの)の訳語とされている。

明治一七年(一八八四)、Stylographic pen が「針付泉筆」という名前で輸入され、これが万年筆と呼ばれたが、明治二八年ウォーターマンの考案したペンが輸入されると、前者を「針万年筆」、後者を「ペン付き万年筆」と呼び分けた。

やがて後者が普及して「万年ペン」「万年筆」と呼ばれるようになった。「東京横浜新聞‐明治一八年一〇月一三日」に「一種の筆を発明し名づけて万年筆と云ふ。形、普通の鉛筆の如く、其軸中に洋墨を詰め、螺旋緩急の作用にて或は太く或は細く自在に書くことを得、一回墨汁を詰め数日使用して尽きざるの便ある者なり」とあるが、読みはマンネンヒツかマンネンフデか不明である。

「万年筆」の読みとしては、明治末期まではマンネンフデがひろく行なわれていたが、時期が下るにつれ、しだいにマンネンヒツが優勢となった。

【漢字辞典】

「まんねんひつ」を漢字で書くと「万年筆」と表記する。

スポンサーリンク