めっそうもない【滅相もない】

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【意味】

滅相もないとは、とんでもない。思いがけないことである。あるべきことではない。

【名前の由来語源・成り立ち】

滅相もないの由来について、仏教で、万物が生滅変化する4つの段階を四相(生相・住相・異相・滅相)といい、その1つの「滅相」は因縁によって生じた一切の存在を過去の存在として滅し去る、心身が消滅する意。

そこから、とんでもない意で「滅相な」「滅相もない」のようにいう。意。そこから、とんでもない意で「滅相な」「滅相もない」のようにいう。

ちなみに、丁寧表現で「めっそうもありません」となるのは、「ない」が否定形と意識されるからであるが、意味のうえでは「めっそう」とほとんど差異がない。

「(これ以上の)滅相なことも存在しない」という意から生まれたか。同様の例に、「たいそう」「たいそうもない」、「とひょう」「とひょうもない」があり、いずれも「とんでもない」の意味をもつことに共通性が認められる。

【用例・実例】

*ロマネスク〔1934〕〈太宰治〉仙術太郎「直訴はまかりまちがへば命とりぢゃ。めっさうもないこと。やめろ。やめろ」

【漢字辞典】

「めっそうもない」を漢字で書くと「滅相もない」と表記する。

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