【意味】
見得を切る (みえをきる)とは、自分を誇示するような態度をとる。ことさらに外観を飾る。
【名前の由来語源・成り立ち】
見得を切る (みえをきる)の名前の由来語源について、「見得」は歌舞伎で、役者が感情の高まりを示すために、一瞬動きを止めて、目立った姿勢や表情をすることで、その所作を「見得を切る」という。その様子がいかにも大げさなことから、一般的に比喩として用いられる。
「見得」は当て字で、本来は「見え」。つまり見えるさま、外観の意味。
【使い方・用例・実例】
*当世花詞粋仙人〔1832〕「人目つくるのを、みえきる」
*家族会議〔1935〕〈横光利一〉「私は金など儲けるのは好かぬと見栄を切るよりも」
*煙管〔1953〕〈阿川弘之〉「『公儀に申し上げ何分の御沙汰に及ぶぞ』と見得(ミエ)を切るから」
【漢字辞典】
「みえをきる」を漢字で書くと「見得を切る」と表記する。