水芭蕉【みずばしょう】

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【意味】

水芭蕉(みずばしょう)とは、サトイモ科の多年草。北海道・本州中部以北の山地の湿原に生え、尾瀬ケ原のものは特に有名。高さ約三〇センチメートル。葉は花後に伸び、根生し狭楕円形で肉が厚く、長さ八〇センチメートル、幅三〇センチメートルにもなる。五〜七月楕円形の白い仏炎苞の中に棒状の黄色い肉穂花序を作る。漢名に観音蓮を当てる。

【名前の由来語源・成り立ち】

水芭蕉(みずばしょう)の名前の由来語源について、水辺に生え、花のあとに出る大きな葉が芭蕉に似ていることからこの名がある。

初夏に花を咲かせるが、白くみえるのは苞(ほう)で、この苞に包まれるようにして花穂を出し、黄緑色の小花をつける。

【使い方・用例・実例】

*北大寮歌・都ぞ彌生の雲紫に〔1912〕〈横山芳介〉「美しからずや咲く水芭蕉

*がらくた博物館〔1975〕〈大庭みな子〉よろず修繕屋の妻「小さな沢が流れ出ていて、そこに黄色い水芭蕉が群生していた」

【漢字辞典】

「みずばしょう」を漢字で書くと「水芭蕉」と表記する。

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