水を向ける【みずをむける】

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【意味】

水を向けるとは、相手がある事を話しはじめるようにうまく仕向ける。また、関心をそちらに向けるようにもちかける。さそいかける。

【語源・由来・成り立ち】

水を向けるの語源・由来について、巫女が生霊(いきりょう)や死霊を呼び出す、いわゆる口寄せのときに、茶碗に水を入れ、樒(しきみ)の葉を浮かべて差し向けることを「水向け」といい、これから出た言葉。
それがのちに、霊を呼び出すの意が転じて、誘いかけたり、鎌をかけたりするの意になったものとされている。

【実例・用例】

*腕くらべ〔1916〜17〕〈永井荷風〉五「平素は男が無理に強ひても応じないやうな境にまでわざと此方から水を向け

*王城の護衛者〔1965〕〈司馬遼太郎〉「『会津様はいかがでございましょう』と水をむけると」

【漢字辞典】

「みずをむける」を漢字で書くと「水を向ける」と表記する。

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