ものみゆさん【物見遊山】

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【意味】

物見遊山とは、物見と遊山、つまり気晴らしに見物や遊びに行くこと。「ものみゆざん」とは呼ばない。

【語源・由来・発祥・成り立ち】

物見遊山の語源・由来について、「物見」とは祭や行事などを見にゆくこと。「遊山」は山や野に遊ぶことで、気晴しに見物や遊びに出かけること。

これらが組み合わさり、時を経て、山野の美しい景色を楽しんだり、曇りのない心境になることを意味するようになった。本来、禅宗の言葉で仏教語であったが、僧侶のみならず、この言葉が一般世間にも広まって、気晴らしに遊びに出かけたり山野で遊ぶという意味で使われるようになった。

【実例・用例】

*浮世草子・傾城禁短気〔1711〕三・三「物見遊山に人立のある所へは、風俗つくりて」

*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・下「もちっと若者らしくして、物見遊山(モノミユサン)にも出るが能い」

【漢字辞典】

「ものみゆざん」を漢字で書くと「物見遊山」と表記する。

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