諸刃の剣/両刃の剣【もろはのつるぎ】

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【意味】

もろはのつるぎ(諸刃の剣)とは、相手に打撃を与えると同時に、こちらもそれなりの打撃を被るおそれのあることのたとえ。また、役に立つものも使い方によっては、危険なものになりうることのたとえ。

【語源・由来・成り立ち】

もろはのつるぎ(諸刃の剣)の語源・由来について、「もろ」は両方の意味で、「諸手」「諸肌」などの「もろ」と同じ。「もろ」は刀の両側に刀を付けた剣のことで、相手を切ろうとして振り上げたときに、自分を傷つけるおそれがあることから、自分も相手もともに打撃を受けるおそれがあることを表すようになった。

なお、剣(つるぎ)はもともと両側に刃があるものであるから、「諸刃の剣」というのは、重複した言い方になるが、あえて強調して言った言葉ともとらえることができる。

【実例・用例】

*浄瑠璃・雪女五枚羽子板〔1708〕厄払ひ「両刃(もろハ)の剣にて人をきるに、振上げさまに我まづ斬らるると云ふ譬へ有」

*文学と猥褻〔1957〕〈高橋義孝〉「約束事としての性欲という題材は、いわば両刃(モロハ)の剣で」

【漢字辞典】

「もろはのつるぎ」を漢字で書くと「諸刃の剣」「両刃の剣」と表記する。

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