無鉄砲【むてっぽう】

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【意味】

無鉄砲(むてっぽう)とは、理非や前後をよく考えないで事を行なうこと。むこうみずに行なうこと。また、そのさまやその人。むてっぱち。

【名前の由来語源・成り立ち】

無鉄砲(むてっぽう)の名前の由来について、「無鉄砲」は、鉄砲玉のように一気に突き進むという意味合いから用いた当て字である。

語源は、「むてほう(無手法)」の音が変化したもの。「無手法」は、手に何も持たない、特別な技芸を持たないことで、何の手段もなく行うことをいう。そこから、後先考えずに一気に行動する意となった。

また他には、漢文に訓点が付されていないことをいう「むてんぽう(無点法)」の変化で、漢文が訓点が施されていないことで、それでは読みにくいことから、理解しがたい、明確でない意味へと変化したとする説もある。

【用例・実例】

*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉一「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る」

【漢字辞典】

「むてっぽう」を漢字で書くと「無鉄砲」「無手法」と表記する。

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