二進も三進も【にっちもさっちも】

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【意味】

二進も三進も(にっちもさっちも)とは、「にっちもさっちも行かない」の形で、どうにもやりくりができないさま、窮地に追い込まれたりして身動きできないさまなどをいう。

【名前の由来語源・成り立ち】

二進も三進も(にっちもさっちも)の名前の語源について、「にっち」「さっち」は、そろばん用語で「二進」「三進」が変化したものである。

「二進」とは2割る2、「三進」とは3割る3のことで、ともに割り切れ、商に1が立って計算が出来ることを意味していた。それがうまくいかないということで、金銭的にやりくりがつかない、商売がうまくいかないという意味で用いられるようになり、のちに、身動きがとれない意味へと変化した。

【用例・実例】

*社会百面相〔1902〕〈内田魯庵〉鉄道国有・二「カラキシ最う滅茶々々で二地(ニッチ)も三地(サッチ)も方(はう)がつかなくなる」

【漢字辞典】

「にっちもさっちも」を漢字で書くと「二進も三進も」と表記する。

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