二足の草鞋を履く【にそくのわらじをはく】

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【意味】

二足の草鞋を履く (にそくのわらじをはく)とは、同一人が両立しにくいような二種の職業や役務を兼ねること。特に、ばくち打ちが捕吏を兼ねることをいう。

【名前の由来語源・成り立ち】

二足の草鞋を履く (にそくのわらじをはく)の名前の由来語源について、もとは江戸時代に、博打打ちが十手を預かって、自分たちを取り締まる役目の岡っ引きを兼ねることをいった。

博打打ちと岡っ引きではまったく逆の立場であることから、本来は両立しえない二種類の仕事をすることをいったが、のちに、単に二つの職業や立場を兼ねる意味で用いられるようになった。

【使い方・用例・実例】

*落語・三人旅〔1894〕〈禽語楼小さん〉「二足の草鞋(ワラジ)は穿けねへちふ譬の通りで適(た)まにお泊りになりましたお客様にも御粗末の無へやうに」

*苦笑風呂〔1948〕〈古川緑波〉映画それからそれ「僕などのやうに、映画と舞台と両方やってゐる二足の草鞋を履いてゐる者には、時々滑稽な目に遭ふことがある」

【漢字辞典】

「にそくのわらじをはく」を漢字で書くと「二足の草鞋を履く」と表記する。

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