のべつ幕無し【のべつまくなし】

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【意味】

のべつ幕無し(のべつまくなし)とは、絶え間なく続くこと。また、そのさま。ひっきりなし。ぶっつづけ。

【名前の由来語源・成り立ち】

のべつ幕無し(のべつまくなし)の名前の由来語源について、もとは芝居で、幕を引かずに、開けたままずっと芝居を続けることをいい、そこから転じたもの。

「のべつ」は、絶えず・ひっきりなしに、の意味で、動詞「述べる」の連用形に助動詞「つ」がついたもの。

【使い方・用例・実例】

*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉一七「一寸時借をしておいたから、一昨日になって来るとも来るとも、陸続(ノベツ)幕(マク)なしに責かけたよ」

*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉二「当分の間は、のべつ幕無しに出勤致し候為め」

*大阪の宿〔1925〜26〕〈水上滝太郎〉一二・五「ただでさへてんてこ舞して居る女中にのべつ幕無しの小言を浴せかけながら働いてゐた」

【漢字辞典】

「のべつまくなし」を漢字で書くと「のべつ幕無し」と表記する。

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