【意味】
お茶を引く(おちゃをひく)とは、水商売で、客が来ないため暇であること。御茶を挽く。
【語源・由来・成り立ち】
お茶を引く(おちゃをひく)の語源・由来について、江戸期の吉原遊郭で、客のつかない遊女が手待ち時間に茶を挽かされたことから、または、客むけの茶代を客がつかない場合に給金から引かれたことが由来となっている。
【実例・用例】
*洒落本・自惚鏡〔1789〕きをい「跡からおちゃをひいた女郎、ぶにとられたといふ顔で、つんとして座になをる」
*炎の人〔1951〕〈三好十郎〉五「あたいは、よんべはお茶引いちゃった」
【漢字辞典】
「おちゃをひく」を漢字で書くと「お茶を引く」「お茶を挽く」と表記する。