大向こうを唸らせる【おおむこうをうならせる】

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【意味】

大向こうを唸らせる (おおむこうをうならせる)とは、役者が、うまい芸で観客を感嘆させること。また、一般にすぐれた技巧で多くの人々の人気を博すること。

【語源・由来・成り立ち】

大向こうを唸らせるの語源・名前の由来について、歌舞伎で、舞台から見て正面の2階の桟敷(さじき)を「向こう桟敷」といい、さらにその後方にある立ち見席のことを「大向う」という。

天上桟敷で、料金は安いが、そこの観客は目の肥えた芝居好きが多いことから、転じて、芝居通の人、さらに一般の見物人のことを「大向う」というようになった。

つまり、「大向うを唸らせる」といえば、そういった芝居通をも感心させるほどの名演であることを意味する。

【使い方・実例・用例】

*金銭をめぐる不祥事で半畳が飛び交ったが、グラウンドでは、どんでん返しの連続で大向こうをうならせるプレーを見せてほしい。(西日本新聞)

【漢字辞典】

「おおむこうをうならせる」を漢字で書くと「大向こうを唸らせる」と表記する。

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