塞翁が馬【さいおうがうま】

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【意味】

塞翁が馬(さいおうがうま)とは、人間の禍福(かふく)は変転して定まらないものだというたとえ。

【語源・由来・成り立ち】

塞翁が馬(さいおうがうま)の語源・由来について、昔、中国の北辺の老人(塞翁)の飼っていた馬が逃げたが、後に立派な馬をつれて帰ってきた。老人の子がその馬から落ちて脚を折ったが、そのために戦争に行かずにすんだ。

このように人生の吉凶は簡単には定めがたいことをいう「淮南子‐人間訓」の故事による格言。人間万事塞翁が馬。

【実例・用例】

*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕四・三一回「いにしへの人いはずや、禍福は糾(あざなふ)纏の如し、人間万事往(ゆく)として、塞翁(サイヲウ)が馬ならぬはなし」

*いさなとり〔1891〕〈幸田露伴〉八九「世は塞翁(サイヲウ)の馬なりとも馬はもとより虚空を跳ねば、吉凶敢て因由(いはれ)なく来らむや」

【漢字辞典】

「さいおうがうま」を漢字で書くと「塞翁が馬」と表記する。

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