三界に家無し【さんがいにいえなし】

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【意味】

三界に家無し(さんがいにいえなし)とは、女性の不安定な地位をあらわすことわざ。

【語源・由来・成り立ち】

三界に家無し(さんがいにいえなし)の語源・由来について、「三界」は仏語で、欲界、色界、無色界、すなわち、全世界の意味である。

女は、幼少のときは親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならないものであるから、この広い世界で、どこにも安住できるところがない。「女に家なし」「女に定まる家なし」「女に三つの家なし」とも言う。

【実例・用例】

*譬喩尽〔1786〕二「女は三界(サンガイ)に無家(イヱナシ) 三界とは欲界、色界、無色界也。仏書の語なるべし」

*歌舞伎・日本晴伊賀報讐(実録伊賀越)〔1880〕三幕「譬にもいふ、三界に女は家なき身の上なるぞ」

【漢字辞典】

「さんがいにいえなし」を漢字で書くと「三界に家無し」と表記する。

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