【意味】
三枚目(さんまいめ)とは、道化者の男、こっけいや役柄のこと。
【語源・由来・成り立ち】
三枚目(さんまいめ)の語源・由来について、もともとは江戸時代に歌舞伎小屋に掲げられた番付や看板のうち、三枚目に道化役の役者が描かれたことにちなんでいる。三枚目は近代になって一般化したとされる。
なお二枚目には、色恋沙汰を演じる美男の役者だったため、美男・美女のことを「二枚目」と呼ぶようになった。ちなみに一枚目は主役が描かれた。
【使い方・実例・用例】
*大川端〔1911〜12〕〈小山内薫〉二「道楽からこの商売になったのであったが、今では三枚目の芸が熟して、一座になくてならぬ人になってゐた」
*春泥〔1928〕〈久保田万太郎〉三羽烏・一「兄弟子で古い三枚目の西巻金平は一人寂しく矢の倉の河岸を両国のはうへあるいてゐた」
【漢字辞典】
「さんまいめ」を漢字で書くと「三枚目」と表記する。