鴫焼き/しぎ焼き【しぎやき】

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【意味】

鴫焼き(しぎやき)とは、材料に油を塗って焼く料理法でナスが代表的。ナスをたてに二つに割り、串を通して両面に胡麻油(ごまあぶら)を塗って焼き、練り味噌を塗ってさらに焼いたもの。

【語源・由来・成り立ち】

鴫焼き(しぎやき)の語源・由来について、江戸時代の書物『武家調味故実』に、

「しぎつぼのこと、つけなすびの中をくりぬいて、しぎの実をつくっていれる。柿の葉をふたにして、わらのすべでしばる。石鍋に酒を入れて煎る。折びつに耳かわらけにいためた塩をおいて供する」

とあるように、ナスの果肉をくりぬいて入れ物にし、本物の鴫の肉を入れて焼き、塩をつけて食べるというように、実際に肉を使った同様の料理があり、これが由来とされている。

【実例・用例】

*料理物語〔1643〕一三「鴫やき なすびをゆで、よきころにきり、くしにさし、山椒みそ付候てやく事也」

*俳諧・五元集〔1747〕元・夏「鴫焼は夕べをしらぬ世界哉」

【漢字辞典】

「しぎやき」を漢字で書くと「鴫焼き」と表記する。

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