シキミ/樒(しきみ)

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【意味】

シキミ(樒)とは、モクレン科の常緑小高木。各地の山林に生え、墓地などにも植えられる。高さ三〜五メートル。

【語源・由来】

シキミ(樒)の語源・由来について、古い書物である「本草和名」に「莽草 之岐美乃木」とある。「莽草」の「莽」は「罔」と音通で、本来食すると「迷罔(=正気を失う)」するような有毒な草を意味したが、後に毒のある木に転用され、八角茴香と同種で有毒な木(即ちシキミ)を指すようになった。

平安時代以降、仏事の花と意識されるようになり、光源氏が出家した朧月夜への消息をつける枝に用いたり、釈教歌にも詠んだりした。しかし、古くは仏神両方に用いられ、伊勢神宮ではハナサカキと呼んで神事に用いた。神聖で、邪気を払う木と信じられ、正月の松飾りの代りとしたり、墳墓に挿したりする。

【漢字辞典】

「しきみ」「シキミ」を漢字で書くと「樒」と表記する。

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