袖の下【そでのした】

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【意味】

袖の下(そでのした)とは、着物の袖の下、すなわちたもと(袂)に包んで隠すようにしながら渡す仕草から、賄賂(わいろ)のようなやましい金のことをいう。

【語源・由来・成り立ち】

袖の下(そでのした)の語源・由来について、近世に「茶などを買うて飲めやというて、袖の下から-から二匁も遣る(浮世草子)」にみられるように、金品を人に気づかれぬように渡すことを表し、そこから派生してさらに賄賂の意味となっていった。

【実例・用例】

*雑俳・柳多留‐一二〔1777〕「袖の下やらぬとばばあ長座する」

*随筆・癇癖談〔1791か〕上「さて人の世に賄賂といひ、俗にはこれを鼻ぐすりとも袖のしたともいふは金銀のみにもあらざりけり」

【漢字辞典】

「そでのした」を漢字で書くと「袖の下」と表記する。

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