卒塔婆/卒都婆【そとば】

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【意味】

卒塔婆(そとば)とは、供養のため墓のうしろに立てる細長い板。上部は五輪卒都婆の形をしており、梵字、経文などが記されている。塔婆。そとうば。

【語源・由来・成り立ち】

卒塔婆(そとば)の語源・由来について、卒塔婆は、「頭部」「高く顕れる」を意味するサンスクリット語「stūpa」の音訳である。古代インドでは、小高く盛り上げた墓や塚を指したが、のちに釈迦の遺骨をおさめた建造物を意味するようになった。

日本ではもっぱら墓標や供養のための小塔を意味し、それも次第に木製の柱状・板状のものに限られるようになった。

【実例・用例】

*曾我物語〔南北朝頃〕一・河津がうたれし事「出家して六道にあてて、三十六本のそとばを造立供養したてまつる日」

*浮世草子・好色一代男〔1682〕四・二「人家まれなる薄原にかがり火の影ほのかに、卒都婆(ソトバ)の数(かず)を見しはいかなる人か世をさり惜まるる身も有ぬべし」

【漢字辞典】

「そとば」を漢字で書くと「卒塔婆」「卒都婆」と表記する。

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