糟糠の妻【そうこうのつま】

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【意味】

糟糠の妻(そうこうのつま)とは、貧しい時からつれそって苦労をともにしてきた妻。糟粕の妻。

【語源・由来・成り立ち】

糟糠の妻(そうこうのつま)の語源・由来について、糟は「かす」、糠は「ぬか」、粗食で貧しいことのたとえて言う。

ともに食べ物であることから、「糟糠」は貧乏な生活を意味するようになった。粗末な食事をともにしてきた妻ということで糟糠の妻と呼ぶ。

「貧賤の知は忘るべからず。糟糠の妻は堂より下さず」と『宗弘伝』に書いているように、貧しくて地位の低かった頃の友人を忘れてはいけない。苦労を共にした妻とは離縁してはいけない。

【使い方・実例・用例】

*ふらんす物語〔1909〕〈永井荷風〉橡の落葉・裸美人「糟糠(サウカウ)の妻、モデルのルイズは、賤しき身の上の、今は早や、如何にするとも夫の心を引止る事能はざるを知りて」

【漢字辞典】

「そうこうのつま」を漢字で書くと「糟糠の妻」と表記する。

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