水団【すいとん】

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【意味】

水団とは、小麦粉の団子(だんご)を入れた汁物。

【語源・由来・成り立ち】

水団の語源・由来について、元々すいとんの歴史は長く、室町時代の書物に「水団」の字が見られる。江戸時代から戦前は、すいとん専門の屋台や料理店が存在しており、当時の庶民の味として親しまれていたようである。

「すいとん」の呼称は全国的であるが、地方によって「ひっつみ」「はっと」「つめり」「とってなげ」「おだんす」の料理名で呼ばれる。

これらのすいとんに似た料理は中に入れる具材、出汁が地域ごとに特色があり、料理法も地域ごとに異なるため、厳密に言うならば個々に異なる郷土料理である。

同じ地方であっても地域や家庭ごとに調理法と料理名が異なるのが特徴とされる。

日本以外のアジアでも食されている。とくにすいとんを日常食として食べる地域は、同じ粉食料理の体系に位置付けられるほうとうやうどんと同様に、米の収穫量が少なく、水利に乏しく、裏作での麦栽培が行われていた地域や、冷害・飢饉の常習地帯で貧しかった山間地に多い。

【使い方・実例・用例】

*野菜や鶏肉など9種類の具材が入った特製のすいとんは、自宅から鍋を持って大量に持ち帰る人もいるほど。

【漢字辞典】

「すいとん」を漢字で書くと「水団」と表記する。

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