【意味】
透かさず(すかさず)とは、機を逸することなく、直ちに対応して行動するさま。間をおかずにすぐさま。用例は「言葉尻をとらえて透かさず言い返す」など。
【語源・由来・成り立ち】
透かさず(すかさず)の語源・由来は、動詞「すかす(透)」の未然形に打消の助動詞「ず」の連用形が付いてできたものである。
なお「すかす(透)」は、隙間があくことを意味し、これの否定形である「すかさない」が「すかさず」と変化してできた語とも言われている。
【実例・用例】
*露芝〔1921〕〈久保田万太郎〉四「透さず新さんが問ひ返した」
*アパアトの女たちと僕と〔1928〕〈龍胆寺雄〉五「鞆絵は相手をごまかす様に、すかさずに声をかけた」
【漢字辞典】
「すかさず」を漢字で書くと「透かさず」と表記する。