鯣/スルメ【するめ】

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【意味】
鯣(するめ)とは、スルメイカを開いて内蔵をのぞき、乾燥させた食品。古くから日本、朝鮮半島、中国南部および東南アジアにおいて用いられている食品で長期保存に向いている。俗語として「アタリメ」とも言う。

【語源・由来】
鯣(するめ)の語源・由来は、スルメイカ乾燥させたことから付いた名前とされる。また日本では縁起物とされ結納品などにも用いられ寿留女と表記される。

日本においては古くからイカを食用としており、保存ができる乾物加工品としてのスルメも古い歴史がある。古典的な儀式や儀礼の場では縁起物として扱われ、結納の際に相手方に納める品としても代表的なものである。結納品の場合には寿留女の当て字を用い、同じく結納品である昆布(子生婦)とともに、女性の健康や子だくさんを願う象徴となっている。また大相撲の土俵にはスルメが縁起物として埋められている。

縁起物であるとする理由は諸説あるが、日持ちの良い食品であることから末永く幸せが続くという意味とする説、室町時代の頃からお金を「お足」といい、足の多いスルメは縁起が良いとする説などがある。
また、江戸時代中期頃から、スルメの「スル」という部分が「金をする(使い果たす)」という語感を持つため、縁起をかついで言い換えた「アタリメ」という言葉が用いられるようになった。

【漢字辞典】
「するめ」「スルメ」を漢字で書くと「鯣」と表記する。

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