シャボン【しゃぼん】

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【意味】

シャボンとは、「石鹸(せっけん)」のこと。サボン。シャボン玉。また、そのもとになる石鹸液。
シャボン玉(しゃぼんだま)

【語源・由来・成り立ち】

シャボンの語源・由来について、従来シャボンの語源はポルトガル語とされてきたが、近年、スペイン語説が出され、有力となってきている。またサボンという語形も存するが、これはポルトガル語が語源である。

物として日本に伝えられたのは一六世紀末の南蛮貿易による。言葉としては、慶長元年(一五九六)八月九州博多の豪商神谷宗湛が石田三成にシャボンを贈ったことに対する礼状中に使われているものが古い。

武将や商人などの贈答に使われていたらしく、一般の人々は洗剤としてではなく、主に子供の遊びの「シャボン玉」に使用していた。

この語は江戸時代にはよく用いられたが、明治時代以降、文章語であった「石鹸」が次第に口頭語として使われるようになったため、現代語では「シャボン玉」の形で残る程度である。

【使い方・実例・用例】

*東京新繁昌記〔1874〜76〕〈服部誠一〉四・西洋断髪舗「全頭芟り了れば則ち洗膏(〈注〉シャボン)を塗て而して之を沐し」

*「愛」のかたち〔1948〕〈武田泰淳〉三「シャボンをつけ、再びゴシゴシ自分の指を洗った」

【漢字辞典】

「シャボン」「しゃぼん」の漢字表記は不明。

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