踏鞴を踏む【たたらをふむ】

スポンサーリンク
 

【意味】

踏鞴を踏む(たたらをふむ)とは、勢いよく突いたり打ったりした的(まと)がはずれ、力があまって、から足を踏む。

【語源・由来・成り立ち】

踏鞴を踏む(たたらをふむ)の語源・由来について、 「たたら(踏鞴)」は、金属の加工に必要とされる空気を送り込むための大きな送風器である「ふいご(鞴)」をさし、その際に足で踏んで空気を吹き送る手順である。

そのたたらを勢いよく踏む様子そのものが、空足を踏む姿と似ているため、勢いが余って踏みとどまれずに、数歩あゆむことを「たたらを踏む」と呼ぶようになったのが由来である。

【実例・用例】

*十五歳の周囲〔1955〕〈三浦哲郎〉「私はなんとなくたたらを踏んだが」

*青い月曜日〔1965〜67〕〈開高健〉一・ポパイ「彼の体をぶらさげて私はたたらを踏んだ

【漢字辞典】

「たたらをふむ」を漢字で書くと「踏鞴を踏む」と表記する。

スポンサーリンク