立役者【たてやくしゃ】

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【意味】

立役者(たてやくしゃ)とは、中心になって活躍する重要な人物のこと。立者。

【語源・由来・成り立ち】

立役者(たてやくしゃ)の語源・由来について、その昔、歌舞伎の世界では、幹部級の役者のことを「立者」「立役者」とよび、座頭や立女形といった大幹部級の役者のことを「大立者」と呼んだ。座頭というのは、立者としても最高位であり、一座の代表者をさし、立女形は女形の最高位をさす。

そこから現在のように、その世界、その団体の中で、最も力のある人や実力者のことをさすようになった。しかしながら、政治の世界の大立者は、晴れやかな歌舞伎のそれとは違い、黒幕的な存在をさすことが多いとされている。

【実例・用例】

よく使われる用例として「ブームの立役者となった」がある。火付け役と同じような意味である。

*ノリソダ騒動記〔1952〜53〕〈杉浦明平〉七「民主化同盟の立役者だった秋男もほとんど何もしゃべらず」

*憲法講話〔1967〕〈宮沢俊義〉八「その建白書は社会に大きな波紋を投げかけ、征韓論の立役者が議会論の立役者をも勤めるまわりあわせになったのである」

【漢字辞典】

「たてやくしゃ」を漢字で書くと「立役者」と表記する。

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