他山の石【たざんのいし】

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【意味】

他山の石(たざんのいし)とは、自分の石をみがくのに役にたつほかの山の石の意。転じて、自分の修養の助けとなる他人の言行。自分にとって戒めとなる他人の誤った言行。

【語源・由来・成り立ち】

他山の石(たざんのいし)の語源・由来について、出典は「他山の石、以て玉を攻むべし」(『詩経-小雅・鶴鳴』)が元となってできた言葉である。

これの意味は、「よその山から出た粗悪な石でも、それを砥石に利用すれば自分の玉を磨くのに役立つ」であり、他人の誤りを自分の修養の役に立てることをさしている。

つまりは、「人のふり見て我がふり直せ」の類語でもある。

【使い方・実例・用例】

*集義和書〔1676頃〕一五「他山の石はあらきが故に、よく玉をみがくといへり。君子の徳を大にするものは小人也」

*若い人〔1933〜37〕〈石坂洋次郎〉上・六「我々視学官連の怪しからぬ出鱈目講評についてですが、これは馬耳東風と云っては余り我々が可哀さうですから(笑声)、せめて他山の石と云ふ位の所で」

【漢字辞典】

「たざんのいし」を漢字で書くと「他山の石」と表記する。

【他山の石の類語・関連語】

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