手形【てがた】

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【意味】

手形(てがた)とは、為替手形・約束手形などの有価証券。

【語源・由来・成り立ち】

手形(てがた)の語源・由来について、現在では有価証券類をさすものの、もともとは文字通り、手のひらに墨や朱肉を塗って紙に押した手の形をさしていた。

この手形は証明のしるしとして、土地の売買などの法律的な文書に押されたり、宗教的な文書である原文に押されていた経緯がある。今となると証文の印として押す習わしはなくなったものの、証文類をさす語として今に至り、近世以降、信用取引の制度をあらわす語として用いられるようになった。

【実例・用例】

*経済小学〔1867〕上・為替「悉尼(シドニー)より来れる千金の手形倫敦にて千金に通用し」

*商法(明治三二年)〔1899〕四三四条「本法に於て手形とは為替手形、約束手形及ひ小切手を謂ふ」

*千鳥〔1959〕〈田中千禾夫〉三幕「仕入れに金のいるし、手形は切らにゃならず」

【漢字辞典】

「てがた」を漢字で書くと「手形」と表記する。

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