天ぷら/天婦羅【てんぷら】

スポンサーリンク
 

【意味】

天ぷらとは、魚介類に、水溶きした小麦粉の衣をつけて、胡麻油、菜種油などで揚げた料理。江戸時代にはじまる。ふつう野菜類を揚げたものは精進揚げという。

【名前の由来語源・成り立ち】

天ぷらの名前の由来語源について、「てんぷら」の語源には、ポルトガル語で調理を意味する「tempero」からとする説と、スペイン語で天上の日(この日は鳥獣肉が禁止され、魚肉を揚げたものを食べる)を意味する「templo」からとする説がある。

はじめは小麦粉をまぶして上げる空揚げであったが、江戸時代ごろから衣をつけて揚げるものが登場し、江戸では鮨とならぶ庶民の食べ物となった。

「天麩羅」の表記は、天竺(てんじく)からきた浪人が売る、小麦粉(麩)の薄物(羅)をかけたものとして、江戸時代の戯作者で浮世絵師の山東京伝(さんとうきょうでん)が考案した当て字といわれる。

【使い方・用例・実例】

*東京風俗志〔1899〜1902〕〈平出鏗二郎〉中・八・飲食店。料理店「天麩羅は、また都人の好むで食ふ所にして」

【漢字辞典】

「てんぷら」を漢字で書くと「天婦羅」と表記する。

スポンサーリンク