【意味】
トントン拍子(とんとんびょうし)とは、物事がそれからそれへととどこおりなく進むこと。具合よく、どんどんとはかどっていくこと。また、そのさま。
【名前の由来語源・成り立ち】
トントン拍子(とんとんびょうし)の名前の由来語源について、「とんとん」は、続けさまに軽くたたいたり、階段や床などを調子よく足早に踏む音の形容である。これが転じて、物事が順調に進むさまをいうようになった。
とくに、舞の舞台で、拍子を取って「とんとん」と床を踏み、舞うところから、いかにも調子よく事が運ぶさまを「とんとん拍子」という。
【使い方・用例・実例】
*江戸から東京へ〔1921〕〈矢田挿雲〉三・一「新営業法が江戸の市民に歓迎され、トントン拍子(ヒャウシ)に成功して京、大阪にも支店を設けるに至った越後屋は」
*幼年時代〔1968〕〈柏原兵三〉四「数日間のうちに話はとんとん拍子に進行した」
【漢字辞典】
「とんとんびょうし」を漢字で書くと「トントン拍子」と表記する。