年増【としま】

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【意味】

年増 (としま)とは、娘盛りを過ぎて、やや年をとった女性。江戸時代では二〇歳前後を年増、二三、四歳から三〇歳までを中年増、それより上を大年増といった。

【名前の由来語源・成り立ち】

年増 (としま)の名前の由来語源について、年上を意味する「としまし」「としまさり」を略していう語で、もとは遊郭で盛を過ぎた遊女に対して用いられていた。

江戸時代には20歳前後をいい、23歳から30歳くらいまでを中年増(ちゅうどしま)、それより上を大年増(おおどしま)といったが、現在では年増といえば、30歳から40歳くらいの女性を指す。

【使い方・用例・実例】

*洒落本・辰巳之園〔1770〕自序「姉女郎(おいらん)あれば年廻(トシマ)有」

*縮図〔1941〕〈徳田秋声〉時の流れ・一「この世界では、二十二三ともなれば、それはもう年増の部類で」

【漢字辞典】

「としま」を漢字で書くと「年増」と表記する。

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