【意味】
采配(さいはい)とは、指図。指揮。
⇒「采配を振る」
【語源・由来・成り立ち】
采配(さいはい)の語源・由来について、「采配」とは、もともと戦場で大将が軍を指揮するために用いた道具をいう。当時は、豪華な意匠が施され威儀具としての意味合いしか持たなくなった。
厚い紙を短冊状に細長く切って束ね、柄をつけたもので、それを振って指揮したことからいう。現在では、指図や指揮そのものを意味する。
【使い方・実例・用例】
よく使われる用例は「采配を振る」「采配を取る」のことわざがある。
*浮世草子・国姓爺明朝太平記〔1717〕三「薬のはいざいはせいで人のさいばいして、ゑしれぬ悪名をつくるまいす医者め」
*浄瑠璃・平仮名盛衰記〔1739〕五「なまぬるい兄のさいばい、親父のかはりに相手に成、サア義経殿」
【漢字辞典】
「さいはい」を漢字で書くと「采配」と表記する。