【意味】
一敗地に塗れる(いっぱいちにまみれる)とは、二度と立ち上がれなくなるほど徹底的に打ち負かされる。
【名前の由来語源・成り立ち】
一敗地に塗れる(いっぱいちにまみれる)の名前の由来語源について、中国の『史記』の「高祖本紀」に見える「今将を置くこと善からずんば、一敗、地に塗れん」という故事に基づく。
「血に塗れる」は泥まみれになる意。また、一説に「戦死した者の内臓や脳みそが地面に散らばって泥にまみれになる意」ともいう。
【使い方・用例・実例】
*経国美談〔1883〜84〕〈矢野龍渓〉後・一五「故らに危険なる野戦を試み一敗地に塗るの不幸あらば国則ち覆亡せん」
*大鳥圭介南柯の夢〔1955〕〈河上徹太郎〉一「一敗地にまみれて遂に恢復の策がなくなってしまった」
【漢字辞典】
「いっぱいちにまみれる」を漢字で書くと「一敗地に塗れる」と表記する。