【意味】
一枚看板(いちまいかんばん)とは、一団の中で他に誇りうる人物。
【名前の由来語源・成り立ち】
一枚看板(いちまいかんばん)の名前の由来語源について、本来は、上方歌舞伎で、勘亭流(かんていりゅう)で外題(げだい)を書き、その上に主要な役者の姿絵を描いた、一枚の大きな飾り看板のこと。
転じて、その一枚看板に描かれる役者のことをいうようになり、さらに、一般に、大勢の仲間のうちでの中心人物を意味するようになった。
また、たった一枚きりの衣装、一張羅の意味でも用いられる。
【使い方・用例・実例】
*にごりえ〔1895〕〈樋口一葉〉一「お力といふのは此家の一枚看板(イチマイカンバン)」
【漢字辞典】
「いちまいかんばん」を漢字で書くと「一枚看板」と表記する。