上げ膳据え膳【あげぜんすえぜん】

スポンサーリンク
 

【意味】

上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)とは、食膳を整えて人に供し、食事が済んでから、膳を取り下げること。転じて、自らはそのようなことをせずにすむ境遇。

【名前の由来語源・成り立ち】

上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)の名前の由来について、かつて食事をするときは、一人用の食膳を用いたもので、その食膳の上げ下げを人任せにして、自分では何もしないことを「上げ膳据え膳」という。

主婦が旅先などで、食事の支度などの家事から解放されてのんびりくつろぐといった、原義に近い状況で言われることもあるが、現代では比喩的に用いられることが多い。

ちなみに、「上げ膳食わぬは男の恥」というのは、女性からの誘いを受けながら、それに応じないのは男の恥だという意味。

【使い方・用例・実例】

*助左衛門四代記〔1963〕〈有吉佐和子〉二・一「御殿女中に上げ膳据え膳させていてよぉ」

【漢字辞典】

「あげぜんすえぜん」を漢字で書くと「上げ膳据え膳」と表記する。

スポンサーリンク